【2017年】センター試験現代文の対策とおすすめの勉強法

ここでは、センター試験現代文の対策とおすすめの勉強法を解説します。
センター試験現代文の戦略
「勉強しなくても点数取れるし」といって、現代文の勉強を疎かにしている人は多いですね。
確かに勉強しなくても、そこそこの点数は取れてしまいます。
場合によっては、一切勉強していないのに9割取ることも珍しくありません。
もちろんその逆も然り。
現代文で点数を安定させるには、やはりちゃんとした勉強が必要。
巷で言われているような「問題集を数冊こなせばOK」なんて甘いモノではありません。
しかし現代文は、学習量に対して点数がそこまで伸びない科目と言われています。
現代文で点数を安定させるよりも、他教科で20点くらい上げる方が遥かにカンタンだったりします。
ですから現代文を勉強しようと思ったときは、「他に点数が上げやすそうな科目はないか」を熟考してみてください。
「小説が得意」は危険信号
現代文は『評論』、『小説』の2題構成となっています。
評論は堅苦しい文章で、小説は読みやすい文章という理由から、「小説は得意」と豪語していませんか?
もし小説の解き方を知らず、フィーリングだけで小説が”解けてしまっている”のなら、「小説が得意」発言は非常に危険なシグナル。
小説問題を解いているときの様子を、よくよく思い返してみてください。
- 答えを選ぶとき、二択まで絞れて最後は直感で選んでいませんか?
- 「根拠はないけど、なんとなくこれな気がする!」という感覚で解いていませんか?
- 「小説は得意」という割に、満点の経験はほとんどなかったりしませんか?
上記に一つでも当てはまっているなら、今までの高得点は”ただのラッキー”です。
本番でそのラッキーに期待するのはやめた方が良いでしょう。
センター現代文は『評論』から
センター現代文で確実に得点が稼げるのは、間違いなく『評論』です。
文章自体は堅苦しいですが、解き方にパターンがあり、答えが傍線部前後に固まっていることが多く、パターンさえ暗記しておけばすんなりと高得点が狙えたりします。
小説ほど表現の幅は広くなく、良い意味で”同じぐらい堅苦しい文章”ばかり出題されるので、同じ系統の問題で数をこなすことができます。
ちなみに小説で高得点を取るには、文章の全体像を把握することが前提となります。
文章自体もかなり長いので、評論よりも点数が安定しにくいのが一般的。
センター現代文の勉強をするなら、まずは評論からやっていきましょう。
センター現代文の具体的な勉強法
参考書は『きめる!』一冊でOK
現代文にも色んな教材がありますが、センター現代文の参考書は『きめる!センター現代文(以下、きめる!)』一冊をやり込めば問題ありません。
これ一冊で、評論は8割前後、小説は7割前後が安定して取れる力がつきます。
1周目は普通に前から順番に読み進めて、問題部分は指示通り時間を測って解きます。
2周目は、書いてあるテクニックを別のところに書き写しながら読み進めていきます。
A4用紙サイズぐらいがちょうどです。
問題部分は解かなくてもOK。
ただし、テクニックの使い方がよく分かっていない場合は、そのテクニックを使った問題をもう一度解き直してください。
用紙一枚に掲載テクニックを書き収めたら、常に持ち歩いて、暇があれば読むようにしましょう。
用紙に書いたテクニックをすべて暗記したら、新しい用紙に”そっくりそのまま”書き出してみてください。
もちろん、テクニックが書かれた用紙や『きめる!』を見てはいけません。
“頭の中に、センター現代文のテクニックがすべて収まっているかどうか”をチェックする大切なテストです。
一字一句違わず完璧に書き出せるようになったら、『きめる!』をやり込んだと言って良いでしょう。
問題演習はセンター過去問のみ
『きめる!』をやり込んだ後は、センター試験の過去問で演習を積んでください。
マーク式の予想問題集じゃありません。
センター試験の過去問です。
『きめる!』でも解説されていますが、”センター試験の現代文”と”マーク模試の現代文”とでは、問題のつくりが異なっています。
問題のつくりが異なれば、解き方も当然大きく異なります。
『きめる!』で覚えたテクニックを使い、センター過去問をゴリゴリ解いていきましょう。
問題演習のときには必ず、”確信を持った解答”をしてください。
“適当に解く”なんてことは時間の無駄。
すべての解答に対して、「どうしてこの選択肢を選んだのか」を明確にして問題演習に取り組みます。
間違えた場合は、どうして間違えたのか&どうやったら正解できたのかを徹底的に考察し、『きめる!』のテクニックに照らし合わせながら確認していましょう。
満点を目指すなら
「きめる!を完璧にすれば、評論は8割前後、小説は7割前後が安定して取れる力がつく」と述べました。
満点を目指すなら、『きめる!』を完璧にした力だけでは足りません。
評論の残り2割(10点)は漢字問題を完答する必要があります。
漢字ドリル的な教材を一冊丸暗記してしまいましょう。
また、小説の残り3割前後(15点前後)は”文章に合わせた語句の意味”と”全体像の把握力”が求められます。
こちらに関してはぶっちゃけ、”今まで読んできた文章量”で差がつく部分。
受験シーズンだけでなんとかするなら、文学的な本を大量に読むなどして埋めていくしかありません。