【2017年】センター試験漢文の対策とおすすめの勉強法

ここでは、センター試験漢文の対策とおすすめの勉強法を解説します。
センター試験漢文の戦略
古文が固まっていれば、もっともコスパの良い科目
センター・記述問わず、漢文は全科目中”もっともコスパの良い科目”といわれています。
新たに覚えるべき事柄が、計100個前後の句法と漢字のみであり、深い知識が問われることもありません。
ある条件を満たした状態で漢文の学習に入れば、長くても2ヵ月、最短で2週間で、センターでは満点近い点数を叩き出すことも可能とされています。
“ある条件”というのは、ただ一つ。
『古文対策が完成している』ということです。
漢文には古文で使う知識も多数登場しており、古文知識がなければ”コスパが良い”科目にはなりません。
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そのため本格的に漢文対策に入るのは、受験シーズン中盤~終盤になってくることでしょう。
スタートする時期が遅いことで不安になるかもしれませんが、それこそが”正しい漢文の勉強法”だということを念頭に置いておくといいですね。
句法暗記に全力を注ぐ
漢文対策で真っ先にすべきことは、句法の暗記です。
「これだけ」と言っても過言ではありません。
量も多くないので、短期集中で必要な句法を一気に覚えてしまいましょう。
句法暗記にかける時間の目安は、「知識ほぼゼロ」や「苦手意識がある」という場合は1ヵ月ほど、そうでなければ2週間前後と見積もってください。
句法暗記が終わったら、後はひたすら問題演習です。
過去問や各予備校出版の予想問題集を使っていきましょう。
センター漢文の具体的な勉強法
句法暗記
「漢文の知識がほぼゼロ」、「漢文に苦手意識がある」という場合は、『漢文のヤマのヤマ パワーアップ版』で漢文の基礎を理解していきましょう。
漢文のヤマのヤマ パワーアップ版
『漢文のヤマのヤマ パワーアップ版』は、「これ一冊でセンター満点レベルの実力がつく」ともいわれる良書です。
初学者にも取っ付きやすい構成となっているので、苦手意識があってもすんなりと読み進めることができます。
2週間で、書いてある内容がすべて理解できるように仕上げましょう。
『漢文のヤマのヤマ』が終わったら、『漢文早覚え速答法』を使って、より洗練された句法暗記に着手していきます。
漢文早覚え速答法
「漢文の苦手意識は特に無い」という場合は、はじめから『漢文早覚え速答法』を使ってもOK。
(基礎知識がないと読みにくい教材なので、初学者には不向き)
こちらは『イガヨミ』と呼ばれる10の句法と、80ちょっとの漢字が収録されています。
『漢文早覚え速答法』の最大級の長所は、この本で紹介している句法・漢字を全て使用した長文『コレだけ漢文』が収録されているところです。
句法・漢字を一通り暗記したら、『コレだけ漢文』の音読をひたすら繰り返していきましょう。
問題演習
句法暗記が終わったら問題演習です。
センター試験の過去問(いわゆる赤本)を使っていきましょう。
センター試験過去問研究 国語
過去問を10年分…といいたいところですが、最近のセンター漢文の傾向は大きく変わってきています。
今のセンター傾向の対策をするのなら、過去問は5年分ほどで十分でしょう。
5年分では足りないと思うので、不足分は各予備校の予想問題集で補います。
おすすめの予想問題集は、河合塾の『マーク式総合問題集』です。
マーク式総合問題集
予想問題集は丁寧な解説が魅力的なので、赤本の解説が難しく感じる場合は、こちらから先に手をつけるといいですね。
自分の実力に応じて、最初の問題演習教材は選んでいきましょう。