そんじょそこらの「人生は一度きり」とは重みが違うんだよぉぉぉお!

どうも、STUDYBANK塾長の津本です。
教育界に足を踏み入れて、まもなく8年目に突入します。
最初は、大手家庭教師会社のバイト講師として。
それから大手チェーン塾の講師、塾長と経験し、独立してからは個人契約の家庭教師をやっていました。
そして現在、STUDYBANKの塾長という立場で、教育歴7年目を終えようとしています。
今まで色んなことがありました。
…という感じで話しはじめると、僕の中学時代にまでさかのぼりかねないので、そんな話はしません。
実はちょっとしたきっかけがあって、『教育界に入って学んだこと』について少し考えてみたんです。
日本の教育システムについて
『教育界に入って学んだこと』を考え始めて、真っ先に思い浮かんだのは、日本の教育システムに関してでした。
学んだことというよりは、”気付いたこと”って感じですね。
僕は個人でやっているブログの中で、現在の教育システムに対して結構キツイ言い方をしています。
特定の学校がどうこうという話ではなく、日本の学校教育全体の話。
そっちのブログから、僕が学校教育について述べている部分を引用しておきます。
夢がない子供がここまで増殖しちゃった原因の大部分は、学校にあると思います。
生徒には「将来の夢を持て」っていう癖に、生徒が「じゃあプロ野球選手になる!」とか言うと、「アホか。現実を見ろ。それより勉強しろ」って一蹴されるんですよ。
ちなみにこの話は、僕の教え子(当時中3)の実体験です。
学校教師が言う「将来の夢を持て」を分かりやすく翻訳すると、
「大学へ行け。そんで会社員になれ」
っていうことになります。
要は、「決められた道から外れるな。道から外れるような余計なことはするな」ってことですよね。
「夢を持て」と言われて夢を持ったら、「そんな夢を持つなんて馬鹿か」と一蹴される。
「現実的な夢(=なりたい職業)はないのか」と聞かれるようになればもう終わりです。
そもそも子供が知っている職業の幅なんてたかが知れてますから、生徒は「夢(=なりたい職業)はないです」と答えるしかありません。
それで「はあ、将来のことくらい考えろよ」とか思われてしまうのがオチ。
これが現在の学校教育で、平然と行われていることなんです。
僕がいっっっっちばん言いたいこと
で、このことに気づいてから、人生について考えるようになりました。
いい人生って何なの?
一生懸命勉強して、良い大学に入って、その後は?
もちろん良い会社に入って…。
…じゃあ良い会社って何なの?
恐らく過半数の人が、『良い会社=給料の良い会社』って言うと思います。
僕の身の回りには、そこそこいい給料をもらっている友達がいます。
でも「早く会社辞めたいなぁ~」って、しょっちゅう愚痴をこぼしています。
精神的に辛い日々が続いているらしいです。
良い会社の定義は人それぞれかもしれません。
でも僕の友達のほぼ全員は、「できることなら(今の)会社を辞めたい」と言っています。
でも辞めません。
でも「いつかは辞める」って言っています。
「いつ辞めるの?」って聞くと、「分からない」って答えます。
きっと「分からない」って答え続ける限り、その会社を辞めることはないでしょう。
それが社会人ってものだ。って?
まさにそこ!
僕がいっっっっちばん言いたいのは!
「辞めたい」と思ってもなお、その仕事を続けなければならない。
いや、別にそれ自体を批判するわけじゃないんです。
働き方、社会人としての姿の良し悪しは関係ありません。
それこそ人それぞれです。
僕が言いたいのはですね、
“やりたくないことを定年までやり続けること”が当然となっているどころか、
それから逸れた考え方が”悪”とされる現状はどうなの!?
ってことです。
苦言を呈す
かつて、「将来の夢は?」って聞くと、「公務員」って答える生徒がいました。
もちろん大学生じゃありませんよ。
高校生でもありません。
驚くなかれ、
中学1年生(当時)です。
しかもそんな風に答えるのは、一人や二人じゃないんです。
中学3年生とか、半分くらいがそんな感じのこと、「安定した給料がもらえる仕事」みたいなことを言っていました。
何度も繰り返しになりますが、僕は公務員を否定するわけじゃありません。
「公務員が将来の夢です」って言う子どもが増えている現状に対して、苦言を呈しているんです。
「公務員になりたいです」って言っている子どもたちのほとんどは、「公務員になりたい」と思っているわけありません。
そう言わざるを得ない環境が、出来上がってしまっているからなんです。
本当の夢を語れば、馬鹿にされてしまう世の中。
そんな世の中に、苦言を呈しているんです。
人生は一度きり
STUDYBANK生なら知っていますが、僕は頻繁に「人生は一度きり」って言います。
前回の記事でも書いた気がしますし、その前の記事でも書いていたような気もします。
それぐらい「人生は一度きり」って言葉を口にしています。
「人生は一度きり」って言葉自体よく聞く言葉ですが、この意味を本当に理解している人は少ないと思います。
読んで字のごとく「人生に二度目はない」ってこと。
もっと直接的に言えば、
死んだら終わり
なんです。
『死ぬ前に語られる公開ベスト5』なんてランキングがあります。
オーストラリア在住のホスピス看護師(末期がん患者を担当する看護師の総称)が収集したデータで、その順位は以下の通り。
1位「自分自身に忠実に生きれば良かった」
2位「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
3位「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
4位「友人関係を続けていれば良かった」
5位「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」
こんなランキングを見せながら、STUDYBANK生には「人生は一度きり」って言っています。
僕が口にする「人生は一度きり」は、そんじょそこらの「人生は一度きり」と重みが違う、と自負しています。
だからSTUDYBANK生たちは、将来について真剣に悩んだりもします。
中には「自分のやりたいことはこれじゃない」と言って、大きく進路を変えた生徒もいます。
教育界に入って学んだこと
そんなわけで、僕が教育界に入って得た一番の学び。
「人生は一度きり」という意味と向き合えたこと
学び、とはちょっと違うかもしれませんが、とにかくこれが一番大きい。
僕が教育現場で一番に伝えていきたいことでもあります。
一度きりの人生なんだから、大きな夢の一つや二つ抱いたっていいじゃない。
それが良しとされない現状の教育システムは、やっぱり間違っていると思う。
皮肉にも、そんな教育システムのおかげで、「人生は一度きり」という意味と向き合えたのも事実なんですけどね。
いい感じにオチがついたところで、今回の記事はこの辺で。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました^^
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Comment
進路に迷い、ふと、大学に行く意味 とネットで検索したところ、今日、このSTUDYBANKのサイトを見つけました。
どの記事もとても面白く、中でも将来の夢についての記事にとても共感しました!私も、将来の夢が分からなくなった子供の一人です。今まで特に何も考えず、高校生、それも2年生後半になって焦りだし、今もまだどうすればいいのか分からず迷路に入り込んでしまい、勉強もあまり手につかずにいます。このサイトを見て、将来の夢が決まっていない人は私だけじゃないんだと少し安心できたと同時に、もっと早くにこのサイトをみていれば、また、自分の家の近くにこんな塾があって誰かに相談できたら、何か今の現状が少しでも変わっていたのかなと思いました…
塾を立ち上げたり、ちゃんと自分の意見がはっきりと持てていたり、すごいなとほんとに思いました。私も誰かに憧れられるような人になれたらなぁと、そして、自分のような子が減るように、少しでも教育に関する仕事に関われたらなと思います。
変な文章ですみません、新しい記事を読むの楽しみにしています。