「教師になりたい」とか「医者になりたい」って言葉は疑いましょう

どうも、津本です。
基本的に僕は高校生の言う
- 「教師になりたい」
- 「医者になりたい」
- 「看護師になりたい」
- 「保育士になりたい」
的な言葉は全力で疑います。
普通は「教師になりたい」と発言する高校生は、学校の先生や親から応援されるもの。
だけど「なりたい」という言葉の背景にある思いを無視してしまうと、応援の声は本人を苦しめる刃にしかなりません。
本人の意志がどれだけあるか
最低限、
- 親が「◯◯になれ」と口うるさく言っているのではないか?
- 教師や医療系以外の進路を知らないだけなのではないか?
- 少ない選択肢の中から消去法で選んでるだけではないのか?
という疑問を払拭した上で、どれだけ本人の意志があるのかを確認しないとね。
たまに生徒本人の意志を完全に無視・批判・拒絶なんてことを、無意識にやってる大人って結構いますから。
この前提を確認した上で、明確な本人の意志のもと
「◯◯になりたい」
と発言をしていたとしても、まだまだ追求します。
特に、教育・医療関係の学部に進もうものなら、ちょっとやそっとの意志で進路を変えることはできません。
いや、もちろん物理的には可能なんですが、やっぱりそこでも周りの罵詈雑言を乗り越えなきゃですし。
相当な覚悟を持ってないと、「進路変更を考える一歩」すらまともに踏み出せないんですよね。
揺さぶられる程度の覚悟か否か
だから本人の意志だったとしても、(一般的に)進路が極めて限定される学部・学科へ進学するつもりであれば、やっぱりまだまだ確認したいことが山盛りなのです。
知人のお医者さんは、「高校卒業すぐに医学部に行くのは避けた方がいい」と言っています。
教師になった友人は、「先生になる前に、一度普通に社会に出た方がいい」と言っています。
まぁ、そういうことです。
そもそも高校生なんて、
- 学校
- 病院
- 家
くらいが生活範囲ですから、知っている職業なんかもその辺に限定されちゃいます。
だから、「将来何になりたい?」って聞かれたときに、
- 教師
- 医者
- 看護師
- 保育士
- 公務員
って答えが返ってくる確率が高いんです。
もっともっと世界を知らないと。
高校生どころか、その辺の大学生・社会人が思っている以上に、世界は広大なんです。
既存の職業だけではなく、もっと幅広い視野を持って選択肢を作らなければなりません。
だから揺さぶります。
だから僕の知ってる限りの世界を伝えます。
それでも確固たる意志を持って、「◯◯になりたいんです」と告げられたら。
揺さぶりをかけても意志が変わらないのなら…
前置きが長くなりましたが、先日、塾生から「どうしても保育士になりたい」と言われました。
そんなわけ上述した通り、あれこれ揺さぶりました。
それでも「やっぱり保育士になりたい」と固い意志を見せてくれます。
ここまで来たら、もう動くしかないでしょう。
保育士になるために必要なスキルは、学校の勉強だけじゃありません。
むしろ学校で学ぶこと以外のスキル・知識の方が、圧倒的に大切になりますし、それらの勉強をずっと続けることになります。
それなのに、
- 大学受験の勉強だけして高校を卒業するなんて、
- いい保育士になるための努力を今からしないなんて、
もったいないじゃないですか。
そんなわけで、「じゃあ、もう、どっかの保育園に行って全力でお願いして、ガッツリ職業体験でもしてみたら?」と言ってみました。
すると、
「え、やってみたい!」
と即答。
STUDYBANKのアクティブラーニング「STUDYBANK Labo」、次の大プロジェクトが見えてきました。
さてさて、どう進むことやら。
僕らは答えを知ってる問いだけじゃなくて、答えを知らない問いにも全力で取り組んでいきますわよ。
ではまた!